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お酒をやめるとどうなる?禁酒後24時間から1年までの体と心の変化
禁酒・断酒を始めると、体と心に何が起こるのか。最初の24時間から1年後までの変化と、医師への相談が必要な離脱症状のサインをまとめました。
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お酒をやめる(禁酒・断酒する)と体に何が起こるかは、それまでどれくらいの量を、どれくらいの期間飲んでいたかによって変わります。多くの人は、最初の数日に最後の二日酔い、途切れがちな眠り、渇望(強い欲求)を経験します。その後の数週間で、血圧や体重が少し下がることがあります。数か月かけて、肝臓や気分、記憶力は回復を続けていくことがあります。
大量に、または毎日お酒を飲んでいる人や、量を減らすと手が震える、汗をかく、不安になるという人は、やめる前に医師に相談してください。 アルコールの離脱症状は危険な場合があり、命に関わることもあります。激しい震えや興奮、意識の混乱、実際にはないものが見える、けいれん発作は緊急事態です。すぐに緊急通報番号に電話してください。
お酒をやめるとどうなる:ひと目でわかる禁酒のタイムライン
| 時期 | 良くなりうること | つらく感じやすいこと |
|---|---|---|
| 1〜3日目 | アルコールが体から抜ける | 二日酔い、眠れない、離脱症状のリスク |
| 1週目 | 脱水の解消、二日酔いがなくなる | 離脱症状(7日目まで)、睡眠、渇望 |
| 2〜4週目 | 血圧、体重、肝臓の脂肪、腸 | 退屈、飲み会などの予定 |
| 1〜3か月 | 気分、肝臓の健康 | 睡眠と集中力の回復は遅れることも |
| 6〜12か月 | 記憶力、集中力、長期的なリスクの低下 | 以前の習慣、アイデンティティの揺らぎ |
この禁酒のタイムラインは、おおよその目安として使ってください。必ずこうなるという約束ではありません。
Guardian Angelでお酒を記録していると、「学ぶ」タブに、NHSとNIAAAの情報をもとにした、これらの段階をまとめた健康のタイムラインがあります。
アルコール離脱症状の経過:見逃してはいけない危険なサイン
体が日常的な大量飲酒に慣れていると、やめたときに離脱症状が起こることがあります。英国の国民保健サービス(NHS)によると、症状は最後に飲んでから6〜12時間以内に始まり、ふつうは3〜7日間続きます。臨床レビューによると、けいれん発作は24〜48時間後に始まることが最も多いとされています。最も重い形である振戦せん妄は、たいてい48〜72時間後に始まりますが、最長で10日後に始まることもあります。
自分やまわりの人に次のような症状があるときは、すぐに緊急通報番号に電話してください。
- 目に見えるほどの激しい震え、またはいつもと違う落ち着きのなさや興奮
- 今日が何日かわからないなどの、意識の混乱
- 実際にはないものが見える、聞こえる、感じられる
- けいれん発作
自分で運転して病院に向かうのはやめましょう。だれかに運転してもらうか、救急車を呼んでください。まだお酒をやめていない場合は、お酒のやめ方をステップごとに紹介したガイドで、選べる方法を確認できます。
1週目:お酒をやめて1週間で起こること
良くなりうること:二日酔いがなくなります。米国立アルコール乱用・依存症研究所(NIAAA)の説明によると、アルコールには尿の量を増やす作用があり、軽い脱水状態を招きます。お酒を飲まなければ、朝ののどの渇きや頭痛も消えていきます。
つらく感じやすいこと:禁酒後の睡眠です。お酒の力で寝つけていた人は、はじめのうちは寝つくまでに時間がかかることがあります。大量に飲んでいた場合は、特にそうです。睡眠研究のレビューでは、アルコール依存の治療を受けた人たちを対象にした小規模な研究で、この不眠がおよそ5週間続いたことが紹介されています。やめたあと眠れないときに役立つこともまとめています。
試してみましょう:いつもなら飲んでいた時間の過ごし方を決めておきましょう。たとえば、散歩、食事、ノンアルコールドリンクです。
2〜4週目:血圧、体重、肝臓、腸の変化
良くなりうること:2018年に医学誌BMJ Openに掲載された研究では、中程度から大量に飲む健康な人94人が、1か月お酒をやめた経過を追いました。典型的な参加者では、次のような変化がありました。
- 血圧が約6%下がった
- 体重が約1.5%減った
- 糖尿病リスクの指標であるインスリン抵抗性が、約4分の1低下した
これらの結果は、食事や運動の変化では説明できませんでした。ただし、研究の規模は小さく、やめるかどうかは参加者自身が選んでいたので、数字はあくまで目安と考えてください。
NIAAAの研究誌に掲載されたレビューによると、アルコールによる肝臓のダメージの最も初期の段階である単純性脂肪肝は、やめてから数週間以内に改善し始めることがあります。このレビューでは、アルコール使用障害のある人の、バリア機能が弱まって漏れやすくなっていた腸の粘膜が、お酒を飲まない3週間で回復した例も紹介されています。
2020年の研究では、1月の1か月間お酒を控えるチャレンジ「ドライ・ジャニュアリー(Dry January)」をやり遂げた人は、その後、自分の健康状態や幸福感をより高く評価していました。一方、肌がきれいになるという点については、まだ十分な根拠がありません。
つらく感じやすいこと:飲み会などの人づきあい、金曜の夜、そして退屈です。この時期の乗り切り方は、やめてから最初の30日間のガイドで詳しく紹介しています。
試してみましょう:次の飲み会の前に、飲むものと、断るときのひと言を決めておきましょう。たとえば「ありがとう。でも今日はお酒はやめておきます」。
1〜3か月:肝臓の回復、気分、集中力
肝臓:NHSによると、脂肪肝はお酒をやめればたいてい回復し、アルコール性肝炎も一部は回復することがあります。肝硬変による線維化(肝臓の傷あと)はふつう元には戻りませんが、どの段階でも、やめることには意味があります。何年も大量に飲んでいた場合は、肝臓の検査について医師に相談しましょう。
気分:NIAAAによると、アルコール使用障害にともなう心の不調は、お酒をやめるだけで良くなることがよくあります。気分の落ち込み、不安、絶望感が続くときは、医師やカウンセラーに相談してください。死にたい、自分を傷つけたいという考えが浮かんだら、今すぐ緊急通報番号に電話してください。
集中力と記憶力:アルコールに依存していた人を対象にした62件の研究のメタ分析では、記憶力、注意力、問題解決能力の低下は、最初の1年の大半にわたって続くことが多く、その後はおおむね改善していました。
つらく感じやすいこと:睡眠がまだ安定しないこと、そして新鮮さが薄れてくることです。
試してみましょう:ここまでに気づいた変化を3つ書き出しましょう。つらい日には、そのリストを読み返してください。
6〜12か月とその先:禁酒の長期的な効果
- がんのリスク:米国国立がん研究所(NCI)によると、お酒をやめることは、口のがん(口腔がん)と食道がんのリスク低下と関連しており、のどのがん、乳がん、大腸がんのリスクも下がる可能性があります。一度も飲んだことのない人と同じリスクに戻るには何年もかかることがありますが、やめるのに遅すぎることはありません。
- 睡眠:睡眠の問題の多くはもっと早く落ち着きますが、何年も大量に飲んでいた場合は、一部が1〜3年続くこともあります。
試してみましょう:1年目をどうお祝いするか、だれに伝えるかを考えておきましょう。お酒を飲まずに過ごした1年は、大きな禁酒の節目です。そこにたどり着くまでの一日一日も、同じように大切な節目です。
心の面:不安、退屈、アイデンティティ
- 不安:最初の数日に、震えや汗をともなう不安がある場合は、離脱症状かもしれません。医師に連絡してください。
- 退屈:以前はお酒で埋めていた夜の予定を立てましょう。習いごと、趣味、友人との定期的な電話などです。
- アイデンティティ:お酒を飲まない自分は、飲み会でどんな顔をしていればいいのだろう、と思うかもしれません。それは自然なことで、回数を重ねるうちに楽になっていきます。
つらい日があっても、たとえ一杯飲んでしまっても、それまでに学んだことが消えるわけではありません。次に何に備えればいいかを教えてくれる情報として受け止めましょう。スリップ(一時的な再飲酒)が何日も続く大量飲酒になってしまったら、もう一度やめる前に医師の助言を受けてください。離脱症状が再び起こることがあり、離脱をくり返すと症状が重くなることがあるからです。
よくある質問
お酒を30日やめると、体にはどんな変化がありますか?
2018年の研究では、中程度から大量に飲む人が1か月お酒をやめると、血圧、体重、インスリン抵抗性が下がりました。肝臓の脂肪は数週間以内に減り始めることがありますが、睡眠が落ち着くにはもっと時間がかかることもあります。
アルコールの離脱症状はどれくらい続きますか?
NHSによると、離脱症状はたいてい最後に飲んでから6〜12時間後に始まり、3〜7日間続きます。けいれん発作は24〜48時間後に始まることが最も多いです。振戦せん妄はたいてい48〜72時間後に始まりますが、最長で10日後に始まることもあります。そのため、大量に、または毎日飲んでいる場合は、やめる前に医師の助言を受けてください。
お酒をやめたら、記憶力や集中力は戻りますか?
多くの場合は戻りますが、ゆっくりです。大規模なメタ分析では、アルコールに依存していた人の記憶力や注意力は、最初の1年の大半にわたって影響が残ることが多く、その後はおおむね回復していました。記憶の問題が重い場合や悪化している場合は、医師の診察を受けてください。
お酒をやめると体重は減りますか?
減る可能性はありますが、禁酒による体重の減少はわずかなことが多いです。2018年の研究では、典型的な参加者は、お酒をやめて1か月で体重が約1.5%減りました。
お酒を飲まない日が積み重なっていく様子を見たいなら、Guardian Angelを使ってみてください。お酒について毎日記録でき、連続記録のカウンターや節目のバッジもあります。ダウンロードは無料で、記録はスマホの中だけに保存されます。
今すぐ相談できる窓口
- 緊急のとき:身の危険があるときや急に体調が悪くなったときは、119に電話して救急車を呼んでください。お酒を減らしたりやめたりしたあとに、混乱、幻覚、けいれんが出たときも同じです。アルコールの離脱症状は危険なことがあります。
- 死にたい気持ちがあるときや、つらくて限界なとき:#いのちSOS 0120-061-338、よりそいホットライン 0120-279-338。どちらも無料・24時間対応です。
- お酒のことを相談したいとき:お住まいの地域の精神保健福祉センターや保健所で相談できます。近くの相談窓口や専門の医療機関は依存症対策全国センターで探せます。
- 日本国外にいるとき:Find a Helplineで、国ごとの無料・秘密厳守の相談窓口を探せます。