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スポーツベッティング依存症:問題になりかけている12のサインと、次にできること

スポーツベッティングが問題になっていませんか? ギャンブル依存の12の警告サインと簡単なセルフチェック、コントロールを取り戻すための最初の一歩を紹介します。

スポーツベッティング依存の主なサインは、払える以上の金額を賭ける、負けを取り返そうとしてまた賭ける、同じ興奮を得るために賭け金が大きくなる、賭けていることを隠す、減らそうとしてもできない、といったものです。いくつか思い当たるなら、下にある9問のセルフチェックで、今の自分の状態を確かめてみましょう。何かを変えるのに、診断はいりません。好きなスポーツをあきらめる必要もありません。

お金や負けのことで、追い詰められていませんか? 死にたいと考えている、もう耐えられないと感じているなら、今すぐお住まいの地域の緊急通報番号か、心の危機の相談窓口に連絡してください。無料で相談できるギャンブルの相談窓口は、この記事の最後に載せています。

スポーツベッティング依存の12のサイン

ここに挙げる問題のあるギャンブルのサインは、ほとんどがギャンブル障害の臨床的な診断基準にもとづいています。このうち5番と6番は、ベッティングアプリへの依存によく見られるサインです。

  1. 一日の大半、賭けのことを考えている:オッズやパーレー、試合の速報で、空き時間が埋まっています。
  2. 同じ興奮を得るために、賭け金が大きくなっている:以前の金額では、もう物足りなく感じます。
  3. 負けてもいい金額以上に賭けている:家賃や公共料金のためのお金が、賭けの口座に回ってしまいます。
  4. 負けを取り返そうとする:負けた日のあと、取り戻すためにまた賭けます。
  5. お金を賭けずに試合を観られない:賭けずに観ても物足りず、衝動的にライブベットをしてしまいます。
  6. キャンペーンにつられて、また賭けてしまう:オッズブーストの通知が来ると、賭けないと決めていた夜でも賭けてしまいます。
  7. 減らそうとしたけれど、できなかった:上限を決めたり、アプリを消したりしても、また戻ってしまいました。
  8. 減らそう、やめようとすると、そわそわしたりイライラしたりする:賭けない夜を決めても、落ち着かなくなります。
  9. 現実から逃げるために賭ける:ストレスや退屈、気分の落ち込みへの対処が、賭けになっています。
  10. 賭けていることを隠す:金額を少なめに言ったり、周りの人が知らない口座を持っていたりします。
  11. 人のお金に頼っている:お金を借りたり、物を売ったり、誰かに借金を肩代わりしてもらったりしています。
  12. 健康、仕事、人間関係に悪い影響が出ている:賭けのことで不安や罪悪感があったり、身近な人から指摘されたりしています。

サインの数を数えても、診断にはなりません。米国の主要な診断マニュアルであるDSM-5では、12か月以内に9つの基準のうち少なくとも4つに当てはまる場合に、ギャンブル障害と診断されます。ただし世界保健機関(WHO)は、診断の基準にまったく届かない段階でも、ギャンブルによる害は起こると指摘しています。

ギャンブル依存のセルフチェック:PGSIの9つの質問

問題ギャンブル重症度指標(PGSI)は、フェリスとウィンが2001年に開発した9問のスクリーニングテストです。英国ギャンブル委員会が全国調査で使っているほか、英国の国民保健サービス(NHS)も同じ質問をセルフチェックとして紹介しています。

この12か月をふり返って答えてください。点数は、まったくない=0点、ときどきある=1点、たいていある=2点、ほとんどいつも=3点です。

  1. 本当に負けてもいいと思える金額以上に賭けたことがありますか?
  2. 同じ興奮を味わうために、より多くのお金を賭ける必要がありましたか?
  3. ギャンブルをしたとき、負けたお金を取り戻そうとして、別の日にまた賭けたことがありますか?
  4. ギャンブルに使うお金を作るために、お金を借りたり、何かを売ったりしたことがありますか?
  5. 自分のギャンブルに問題があるかもしれないと感じたことがありますか?
  6. ギャンブルが原因で、ストレスや不安も含め、健康に何か問題が起きたことがありますか?
  7. 自分ではそう思っていたかどうかにかかわらず、賭け方を人から批判されたり、ギャンブルの問題があると言われたりしたことがありますか?
  8. ギャンブルが原因で、自分や家庭にお金の問題が起きたことがありますか?
  9. 自分のギャンブルのしかたや、ギャンブルをしたときに起きることについて、罪悪感を覚えたことがありますか?
合計点 考えられること
0点 問題の報告なし
1〜2点 低リスク
3〜7点 中程度のリスク:害がすでに始まっている場合も、まだの場合もある
8点以上 問題ギャンブル:害が出ている可能性が高く、コントロールが失われつつあるかもしれない

PGSIで診断はできません。ただしNHSは、1〜7点であっても、ギャンブルが生活に害を及ぼしている可能性はあると指摘しています。

ベッティングアプリだとやめにくくなる理由

ベッティングアプリがあると、昼も夜も開いているブックメーカーを、いつもポケットに入れて持ち歩いているのと同じです。米国の医学誌『JAMA Internal Medicine』に掲載された2025年の研究によると、米国で合法のスポーツベッティングが認められている州は、2017年の1州から2024年には38州に増えました。2023年には、スポーツに賭けられたお金の94%がオンラインで賭けられていました。

カナダのオンタリオ州では、オンラインギャンブルとスポーツベッティングが解禁されたあと、ギャンブルに関する相談窓口への問い合わせが増えたことが、2026年の研究でわかりました。増えた分のほぼすべてが、15〜44歳の少年と男性によるものでした。

特に気をつけたい機能が3つあります。

  • ライブベット(インプレーベット):試合の途中で、次のプレーに賭けることができます。オンタリオ州のスポーツベッティング利用者920人を対象にした調査では、ライブベットをする人は、ほかの人に比べて、より深刻な問題とより多くの害を報告していました。ただし、これは関連があるということで、原因だと証明されたわけではありません。
  • パーレー:パーレー(アキュムレーターやマルチベットとも呼ばれます)は、組み合わせたすべての賭けが当たったときだけ払い戻しがあります。スポーツベッティングの商品についてのレビューは、組み合わせる数を増やすほど、ブックメーカーの取り分が大きくなりやすいと指摘しています。また、パーレーでは「あと少しで当たったのに」というニアミスがよく起こり、それが賭け続けたい気持ちにつながることがあります。
  • キャンペーン:ボーナスベットやオッズブーストは、「今すぐ賭けよう」と背中を押してきます。オーストラリアのスポーツベッティング利用者1,813人を対象にした調査では、キャンペーンを多く利用する人ほど、試合中に衝動的な賭けを多くしていました。

最初の1週間にすること

点数やサインが気になったら、まずは次の賭けをしにくくすることから始めましょう。さらに詳しくは、ギャンブルをやめる方法のガイドをご覧ください。

  1. アプリを削除して、アカウントを解約する:ブラウザに保存しているカード情報も消しておきましょう。
  2. ブロックと自己排除を設定する:スマホとパソコンに、ギャンブルをブロックするアプリやソフトを入れましょう。制度がある場合は、自己排除(セルフエクスクルージョン)にも登録します。一定の期間、認可を受けたベッティングサイトを利用できなくなるしくみです。
  3. 銀行のギャンブルブロックをオンにする:NHSは、銀行にギャンブルのサイトやアプリへの支払いを止めてもらうよう頼むことを勧めています。
  4. 信頼できる人に一人だけ打ち明ける:たとえば「最近、思っている以上に賭けちゃってて。試合の日に、ちょっと声をかけてもらえないかな?」と伝えてみましょう。
  5. サポートを受ける:無料の相談窓口(この記事の最後に載せています)に電話するか、医師やギャンブル問題のカウンセラーに相談しましょう。特に、8点以上だった場合や、気分が落ち込んでいたり不安が強かったりする場合は大切です。WHOによると、最も効果があるのは、長期的な認知行動療法(CBT)と動機づけ面接です。借金がふくらんでいるなら、負けを取り返そうとするのではなく、無料の借金相談を利用しましょう。
  6. 次の大きな試合に備える:下にある大きな大会のためのチェックリストを使い、ギャンブルの再発予防プランにも書き加えておきましょう。
  7. 毎日記録する:その日が良い日だったか、難しい日だったかを書き留めます。

応援しているチームの試合が決まった曜日にあるなら、毎日の記録から、試合の日がいちばんつらい日かどうかが見えてきます。Guardian Angelでは、ギャンブルのプリセットを使うか、ほかの習慣を追加から「スポーツベッティング」という習慣を作りましょう。数週間たつと、傾向曜日別カードに、最も難しい曜日が表示されることがあります。

スポーツベッティングをやめても、試合を楽しみ続ける方法

賭けをやめても、スポーツ観戦を好きでいることはできます。

  • 賭けない人と一緒に観る:オッズの話がなくても、試合の日はみんなで盛り上がれます。
  • スマホは別の部屋に置く:そうすれば、ライブベットはワンタップでできるものではなくなります。予想屋やオッズ情報のアカウントのフォローも外しておきましょう。
  • 賭けるより、自分でプレーする:草野球やフットサル、地域のリーグに参加すれば、お金を賭けずに勝負を楽しめます。
  • 少し距離を置く:試合の生中継を観ると強い衝動が出るなら、数週間はハイライトだけにしましょう。

大きな大会を乗り切るプラン:ワールドカップ、WBC、甲子園

大きな大会の時期には、広告がひっきりなしに流れ、職場では賭けに誘われ、友だちはオッズの話で盛り上がります。どの大会にもこのプランを使えます。そのうえで、自分にとって危ない曜日や時間帯の見つけ方も知っておきましょう。

いつ すること
1週間前 ブロックが効いているか確認する。どこで、誰と観るかを決める。支えてくれる人に伝えておく。
当日 賭けの誘いは断る。「今年は賭けないことにしたんだ」。衝動が来たら、10分待って誰かにメッセージを送る。
翌日 うまくいかなかった日でも、正直に記録する。もし賭けてしまったら、そこで止めて、負けを取り返そうとしない。

よくある質問

スポーツベッティングが問題になっているかどうかは、どうすればわかりますか?

警告サインには、負けを取り返そうとする、払える以上の金額を賭ける、賭けを隠す、減らそうとしてもできない、といったものがあります。9問のセルフチェックである問題ギャンブル重症度指標(PGSI)では、8点以上なら問題ギャンブル、3〜7点なら中程度のリスクが疑われます。

少額しか賭けていなくても、スポーツベッティング依存なのでしょうか?

少額の賭けでも、問題になることはあります。全米問題ギャンブル協議会は、勝ち負けの金額でギャンブルが問題かどうかが決まるわけではないとしています。大切なのは、人間関係、仕事、健康、そのほかの生活の面に害が出ているかどうかです。

パーレーは、1試合だけの賭けより危険ですか?

パーレーは組み合わせたすべての賭けが当たったときだけ払い戻しがあるので、1つ足すごとに、当たる確率は下がります。ブックメーカーの取り分も、組み合わせが増えるほど大きくなりやすくなります。大きな配当を狙って、どんどん大きなパーレーを組んでしまうなら、それを警告サインとして受け止めましょう。

家族や友人の賭け方が心配なときは、どうすればいいですか?

外から見ても、同じサインに気づくことができます。お金がなくなる、お金を借りる、試合の結果で機嫌が大きく変わる、試合中はいつもスマホを手放さない、などです。落ち着いているときに、レッテルを貼るのではなく、気づいたことから話し始めましょう。たとえば「試合のあと、つらそうに見えるよ。心配なんだ」。自分のお金を守り、相手の借金はできるだけ肩代わりしないようにしましょう。ギャンブルの相談窓口の多くは、家族や友人からの相談も受けつけています。


今すぐライブベットをしたくてたまらないとき、Guardian Angel欲求SOS画面には、10分間のやり過ごすタイマーがあります。賭けずに過ごせた日数を数える、毎日の記録もできます。ダウンロードは無料で、記録はお使いのスマホの中だけに保存されます。

今すぐ相談できる窓口

  • 緊急のとき:身の危険があるときや急に体調が悪くなったときは、119に電話して救急車を呼んでください。
  • 死にたい気持ちがあるときや、つらくて限界なとき:#いのちSOS 0120-061-338、よりそいホットライン 0120-279-338。どちらも無料・24時間対応です。
  • ギャンブルのことを相談したいとき:お住まいの地域の精神保健福祉センターで相談できます。近くの窓口は依存症対策全国センターで探せます。電話なら、ギャンブル依存症予防回復支援センター 0120-683-705(無料・24時間)。
  • 日本国外にいるときFind a Helplineで、国ごとの無料・秘密厳守の相談窓口を探せます。